
AI・IoT・ブロックチェーン・仮想現実など、様々な次世代テクノロジーがありますが、中でも2018年ファーウェイ事件をキッカケによく耳にする5Gって、そんなに凄いテクノロジーなのか!?
何となく疑問に思っていた時、YouTubeでイチゼロシステムさんの面白い動画を発見!!
上の動画では初心者にも分かるよう5Gの概要と一般消費者の生活にどんな影響があるのか、そして低遅延技術に着目した未来のテクノロジーなど面白く紹介されています。
本当に実現するのか不確実な点も多いですが、5Gに関する書籍や動画を漁ってみたので一部抜粋。
5Gで何が変わるのか!?
5Gとは「5th Generation」の略称で、世代名が規格名として用いられています。
高速・大容量・多接続が可能となる5Gで、一般消費者の生活にどんな影響があるのか!?
よく挙げられるのは自動運転であったり、医療業界では遠隔地での手術、危険地帯でのロボット遠隔操作など、こちらの本にも紹介されていますが、公共インフラ的な話が多い。
このテクノロジーは保険業界にも大きな影響があり、現在でも走行距離に応じて保険料が変わりますが、5G導入後はエンジンのオンオフやブレーキの使い方、車内での会話、搭載されたドライブレコーダー映像など、多岐に渡るデータからスキル・集中度から保険額が算出されるとか。

医療現場では今でも遠隔地から、患者の問診や電子カルテやレントゲン写真を電子化して共有し、自宅で診断が受けられるそうですが、よりミッションクリティカルな業務を遠隔で可能となり、介護分野でもロボティクスには、5G技術が大きな役割を果たすことが期待されています。
オンラインゲーム市場
折角5G技術が確立されても、消費者が既存サービスを利用する際の通信需要という観点では、4Gで困ることはほぼ無く、どちらかと言えば5Gは公共サービスなどを提供する産業業界向けの技術。
ただイチゼロシステムの動画でも紹介されていますが、遅延に厳しいコンテンツとして、オンラインゲーム市場には大きな恩恵があり、ゲームプレイヤーの出来るだけ近くで通信処理を行うエッジコンピューティングを活用すれば遅延無しが実現可能に!!

仮にそんな世界が実現すればデバイスも随分様変わりしそうですが、落合陽一氏の「日本再興戦略」でも遠隔地で重い処理を捌き、スマホもただの受信機になる!?的な内容もあったりと、ハードウェアは勿論、ソフトウェア業界で働く技術者にも随分大きな影響がありそうです。
低遅延技術は実現するのか!?
夢を語るのは良いのですが、現実では課題も多く、また5G議論にはウソとホントが錯綜しており、その点に関して深田萌絵氏の「5G革命の真実」が技術的な点も含めて分かりやすく言及されています。
ちなみに5Gでは遅延を1ミリ秒(0.001秒)と規定していますが、2019年時点では実現出来ていなし、ここでの「遅延」とは、エンド・ツー・エンド(端末間)ではなく、基地局から端末までの無線区間に限定された狭い範囲の話(それでも大変凄い取り組みだけど)

超低遅延技術は人類の未来にとっても大きなテーマですが、仮に5Gにおける基地局と端末との遅延が解消しても、それだけで自動運転や医療現場での遠隔操作が上手くいく訳では無いそうです(;^_^
最強の諜報インフラを巡る争い
ちなみに同書では、米中5G覇権争が単なる「通信技術」が生み出す経済的利益の奪い合いではなく、諜報インフラである通信技術を獲得するため、グローバルな政治実質支配の覇権争いであると解説。
中国共産党の検閲が厳しい事は有名ですが、監視国家である中国が国内の監視に留まらず、世界監視システムの完成に必要な技術が5Gであり、これをGAFAなど結託して推進、トランプ陣営(民主主義)vs中国・GAFA(社会主義)の争いに発展しているとスケールの大きな話に及んでいます。

どこまで本当かは謎ですが、著者自身も過去に相当圧力を受けた経験があるらしく、えげつない世界が広がってるんだろうなぁと…ご本人の経歴も去ることながら、大変興味深い話が動画にも挙げられているので、興味のある方は是非↓↓↓
ちなみに著者はジョージ・ソロスの本を読み、国際政治を学ばなければ、本当の経済は理解出来ないと実感し、早大の国際政治経済学部で学ばれたそうです。
一介の技術者に国際政治の知識・理解が必須かは意見が別れますが、グローバルでITビジネスに関わる方には、国際政治に対する基本的な理解が無いと大損する可能性大。
5Gビジネスの未来がどうなるのか、5Gで国際政治が争う理由、通信技術の内容とサイバー空間の未来に言及されているので、一読の価値はあるかなと思います。