日本人のルーツとは!? 古事記+日本書紀が分かるオススメ書籍3選

神話には民族のアイデンティティを確認させる力があるらしい。

しかし今、日本の教育現場で神話に触れる機会はほぼ皆無。

TaNA
多くの場合、大まかなストーリーは知らずとも、伊勢神宮にアマテラスが祀られているのは何となく知っている感じでしょうか。若者だと漫画(NARUTO)や携帯ゲーム(パズドラ)等で神話の神の名前を知るくらい!?

神道が国教化され神話教育が当たり前だった明治時代。

時が経つにつれて植民地主義とも呼応し、日本は過酷な道を辿りますが、その際に神話が不自然な民族意識の形成に利用、軍国主義の温床とみなされ、神話はタブー視されてしまいました。

ちなみに諸外国では自国の歴史・神話を知ることが当たり前で、それらを知ることで自国に誇りを持っているので、自国の歴史・神話を語れない人間は恥知らずのレッテルを貼られるそうです。

最近私も何故か自国の歴史・神話に改めて興味を持ったので、幾つか本を読んでみました。

小難しいのは無し!! 漫画だから小一時間で読める

神話に出てくる神様の正式名称って、とにかく長くて覚えづらい。

名前が覚えられないから、全体のストーリーも頭に入りづらいイメージでしたが…

こちらは全ページ漫画で紹介されているので、ざっくりの流れを知れるのは◎。

八百万の神と言われるくらいですから、とにかく色んな神様がいます。

主要な神々から現人神までの流れはざっくりこんなイメージです。

1. 別天津神(独神という特別な5神柱)
– 特に最初に生まれた3神柱を造化三神と呼ぶ.
– この時代に天と地が開かれて、新たな神々が誕生.

2. 神代7代(7代目にイザナキとイザナミ)
– イザナキとイザナミは日本の土地を作り(国生み)、色んな神様を生み出す.
– その中でも特別な神(アマテラス/ツクヨミ/スサノオ)をイザナキが生み出す.

3. 日本神話の三貴子
– アマテラスが高天原、ツクヨミは夜の国、スサノオは海原を治める.
– スサノオを言いつけを守らず、高天原で暴れまわり、追放される.
– 地上に降り、出雲国でヤマタノオロチを退治し、天野叢雲を入手.
– スサノオはクシナダヒメと結婚.

4. オオクニヌシの国作り.
– スサノオから数えて6代目の子孫オオクニヌシの国作り開始.
– スクナビコナなどと共に農業技術や病気の治し方などを広める.
– 葦原中国は豊かになり、国作りが完了.

5. オオクニヌシの国譲り.
– アマテラスの遣い(タケミカヅチ)が天孫に国を譲るよう説得.
– オオクニヌシの子供(コトシロヌシ・タケミナカタ)も国譲りを承諾.

6. 天孫降臨
– アマテラスの孫であるニニギノミコトが複数の神々と共に宮崎の高千穂に降臨.
– 天孫降臨時、先導役を猿田彦が務める.
– ニニギノミコトが結婚し、海佐知毘古と山佐知毘古が生まれる.
– 山佐知毘古に孫が生まれ、その内の一人が後の神武天皇となる.
– イワレビコ(神武天皇)が更なる繁栄を求め、神武東征を開始.

随分詳細は省きましたが、正史における最初の神様〜初代天皇までの流れです。

ちなみに古事記は3巻(上・中・下)の構成となっていますが、この漫画では上巻が中心。

ただ上巻(神代記)読むだけで、お参りする神社に祀られている神様が結構気になり始めます

レビュー評価も高く古代天皇から神社について知れる

神代記は勿論、神武東征時代の話や古代天皇、ヤマトタケル物語など。

神社にまつわる神話として、祀られている神様や成り立ちなどの解説が面白い。

こちらの本はどちらかと言えば、古事記の内容が中心ですね。

神武東征では、大和の強敵ナガスネヒコとの戦いが描かれています。

ちなみにこのナガスネヒコ、昔天孫から降臨したニギハヤヒという神様の系譜を引くと紹介されており、ニギハヤヒも謎多き神様ですが、ニニギノミコトの兄!?と唱える方もいらっしゃいます。

また一説では千と千尋の神隠しに出てくる琥珀(ニギハヤミノミコト)のモデルと言われています。

ハク同様に名前を奪われた神だという都市伝説も…

私はこの本を最初に読みましたが、スラスラ頭の中に入ってきたの、こちらもオススメの一冊。

古事記と日本書紀の記述の違いを解説してくれる

先に紹介した書籍は古事記の内容が中心ですが、こちらは日本書紀との違いまで書かれています。

そもそも古事記と日本書紀では、神話の扱いが異なっています。

まず両書作成の目的ですが、過去に遡って天皇家による日本支配の正当性を明らかにする事。

この点は一致しているようですが、二書の異なる性質について紹介されています。

◾️古事記の特徴

・天皇家の系譜や伝承を伝えている.

・国土支配の正当性を強調している.

・天照を頂点に、周りの神々は天皇に臣従する存在.

日本書紀はこんな感じです。

◾️日本書紀の特徴

・大和に天皇家が成立する以前の内容が多い.

・物語中に歌謡が多く取り入れられている.

・事実のみが淡々と記されている.

・海外にも通用する正史としての性格を持つ.

それぞれ別の使命を持った書物になります。

あくまで一説という前提

歴史は勝者によってつくられるとよく言われます。

特に古事記はその特徴がよく見られすし、本当に天から降りてきたの!?

また神代記が文字通りに神話世界の人物の実在するか定かではありません。

TaNA
話の元になった史実は結構残っているので、決して荒唐無稽な作り話と簡単に決めつける事は出来ないかなぁ〜と。また記紀以外でも土着の言い伝えがあり、太古の歴史を口伝で語り継ぐ一族がいて、天照が宇宙人だと言う人までいます。

古事記と日本書紀から正史を知る事で、違った何かが見えてくるのかもしれません。