仮想通貨とフィンテック – 世界を変える技術と仕組みについて

以前から何かと話題の仮想通貨に代表されるフィンテック業界。

ビットコインに代表される仮想通貨が私達の生活をどう変えていくんでしょうか!?

TaNA
この業界に直接的に関わってはないけれど、ブロックチェーンの仕組みやコア技術には興味があり、周辺知識に触れられる入門書を読んでみました。

あくまで仮想通貨の入門書なので、コア技術にはあまり触れられてません。

ただ内容は全体的に分かりやすいと思います。

仮想通貨は電子帳簿

代表例がビットコインですが、そもそも仮想通貨の辞書的な定義が曖昧です。

イングランド銀行の定義はこんな感じ。

デジタル化された法貨(イギリスではポンド)はデジタル通貨と呼び、デジタル化しているが国が発行していない通貨を「仮想通貨」と呼ぶというのが現状。

ちなみに本書ではこう説明されています。

POINT現在の「仮想通貨」は「コイン」ではなく「デジタル帳簿」である!!

実際には「AさんからBさんにいくら分のビットコインが渡ったので、Bさんは別の人にその分のビットコインを渡す権利がある」という帳簿が次々に受け渡されていくもの。

仮想通貨とは基本的に「預金通帳」に該当し、現金では無いようです。

この電子上でのやり取り(帳簿)で不正が起こらないよう情報の暗号化が必要。

2つの暗号化方式

代表的な暗号化方式の一つが共通鍵方式。

TaNA
例えばメール上でExcel資料をやり取りする場合、ロックをかけ、別のメールでパスワードを送る方法で、暗号化する人が使う鍵と、鍵を開ける人が使う鍵が共通。

ただし共通鍵暗号方式には問題点が2つ。

・第三者に知られる事なく鍵をどう届けるか

・送信相手の数分だけ鍵を用意する必要がある

情報の平文を届ける事が最大の目的ですが、暗号化のためには第三者に盗まれる事なく、共通鍵を渡す必要があるし、そもそも一度使った共通鍵を他の人に使い回すのは危険。

そのため対象人数分だけ鍵が増加。

TaNA
1万人が互いにやりとりする場合は最低でも約5000万種類の鍵が必要となり、膨大なCPUパワーと電気代がかかり、DoS攻撃を受けたのと似た状態になる可能性も。

この問題を解決するために考案されたのが公開鍵方式。

暗号化と復号化の鍵を別々にし、暗号化する鍵は公開、復号化する鍵は厳重保管。

この方式は2種類の鍵を使うだけなので、データ処理上の負荷も随分軽減。

<参加人数をnと仮定>

共通鍵方式:n(n-1)

公開鍵方式:2n

共通鍵方式はやり取りする2人が同じものを使うならn(n-1)/2になります。

現在の暗号化を必要とするデジタルデータのやり取りでは、公開鍵方式が一般的。

またデジタル著名という本人確認の役割も果たせます。

・Aは自分の秘密鍵で暗号化

・BはAの公開鍵で復号化

・復号化出来るのでA本人と判断

第三者がなりすましで暗号化しても、Aさんの秘密鍵で暗号化しない限り、Aさんの公開鍵で復号化は出来ないので、本当にAさん本人が送った情報かを判断できる仕組みです。

また暗号化では一方向関数(ハッシュ化)というものが活用されます。

一方向関数とは!?

MD5とか、SHAとかがあります。

ある数を代入して計算し、答えを出す事が容易だが、答えから逆算してある数を求めることが出来ない(極めて困難)関数のこと。

例えば大きな素数どうしの積があった時、その素数を二つ求めるのは簡単ではなく、素数同士の掛け算をスパコンで片っ端から確認。

更に素数をn乗した時のnの値とか、何らかの数で割った時の「余り」は一層逆算が困難。

過去に生まれたハッシュ関数の中には破られたものもあるので、決して万能ではないが、通常の商取引に利用する分には「安心」して使えるもののようです。

ブロックチェーン技術とは!?

ブロックチェーンとは何か!?

POINT取引履歴を塊(ブロック)にして、その塊を鎖のように繋げる仕組み!!

ではトランザクション(取引履歴)をどのようにチェーン化するのか!?

各ブロックには一つ前のブロックの「ヘッダ」と呼ばれるハッシュ値が含まれており、またブロック自身の帳簿データのハッシュ値と統合してヘッダーとし(ノンスも含む)、次のブロックにハッシュ値を受け渡します。

ハッシュ値を活用することでデータの改竄を防ぎます。

POINT帳簿の連鎖と同時にハッシュ値の連鎖でもある!!

そしてトランザクションを作る場合、取引した人が秘密鍵でデジタル著名。

記載されている取引が本当に本人のものかどうかを確認。

ビットコインのマイニング

マイニングとは「採掘」という意味。

POINTマイニングとは取引が本当に正しく行われているかをユーザーが競って確かめる行為。

各ブロックには「ノンス」と呼ばれる任意の数値が入っており、ノンスは計算されるハッシュ値の冒頭部分に「0」が並ぶよう設計されており、次のブロックのヘッダには、このノンスをも含めたハッシュ値が埋め込まれている。

POINTビットコインはハッシュ値から一番最初にノンスを求めた人に報酬が支払われる仕組み。

TaNA
本書でもハッシュ関数について述べられてますが、ハッシュ値からノンスを求めるためには膨大なCPUパワーと電気代が必要。ちなみにノンスは約10分で正解に辿り着くように設計されているようです。

悪意ある第三者が改竄を試みても、マイニング作業を潜り抜けるのは至難の技らしく、限りなく不正が起こりにくいシステムになっており、本当によく出来た仕組みだと言われています。

フィンテックとは!?

そもそもフィンテックとは何か!?

ブロックチェーンに代表される分散的な認証の仕組みと人工知能なども絡めたデータ処理のことで、周辺機器の進歩によって、いろんな事ができるようになっている金融の仕組みの総称。

と理解しておけば良いそうです。

仮想通貨の登場により、将来的にはクレジットカード業界が無くなったり、銀行業界の業務も変わったり・・・色んな事が予想されると本書では書かれています。

世界各国のネット企業や金融機関も独自の仮想通貨導入を考えているようで、ビットコインがこのまま存在するかも不明。なので投機的なビットコインの買いはどうでしょうかね(;^_^

ちなみに本書では仮想通貨も使い方次第で平等な社会を実現し、経済格差を縮小、多くの人が暮らしやすい世の中になるかも!?と締めくくられていました。

本当にそんな世の中になるかは謎ですが。